独学かスクールか?Webデザイン学習の比較ガイド

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『独学でもWebデザイナーになることはできますか? 』
『スクールに通って勉強しないと厳しいですか?』

未経験でWebデザイナーを目指す人からのよくある質問です。

実際のところ、独学でWebデザイナーになった人も、スクールで勉強してWebデザイナーになった人も、どちらもいます。

では、独学で勉強するのとスクールで勉強するのでは、何が違うのでしょうか?

両者を比較し、それぞれの特性を理解したうえで、どちらが自分に合っているのか判断しましょう。

独学とスクールの違いは? 8つの項目で比較

独学とスクールの違いを8つの観点から比較してみると、それぞれのメリット・デメリットがわかります。

費用

金銭的には独学が断然安上がりです。

例えば、Webデザイン系の参考書は一冊2,000〜3,000円程度です。

仮に10冊買ったとすると書籍代は2〜3万円、かかっても5万円程度でしょう。

ドットインストールプロゲートchot.designなどのオンライン学習サイトなどを使えば、さらに節約もできるでしょう。

対してスクールの料金は大体30〜50万くらいが目安で、安くても15万円程度はかかります。

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学習効率・質

  • 学ばなくてよいことまで学ぶ
  • そもそも何をどこまで学ぶのがよいかわからない
  • 学び方が違う
  • 学んだことが実践に活かせない

上記は独学でよくある話ですが、大なり小なり、どうしても無駄や遠回りをしてしまうものです。

それもそのはず、Webデザインの右も左もわからない初心者が、最初から効率の良い学習はできなくて当然です。

「これで合ってるのかな?」と漠然とした不安を感じながらも進めていくのが独学です。

その点、スクールのカリキュラムは、必要なことだけに絞って学び、それを実践でどう活かすのか、プロが直接教えてくれるため、独学より確実に学習の質は高いです。

また、Webデザインの勉強をしていると、わからないこと・上手くいかないことに必ず出くわします。

独学では、勉強につまづいたら自分で解決していきます。

10分で解決できるつまづきもありますが、2, 3時間かかること、丸一日以上かかることも珍しくありません。

1つや2つではなく、大小含め沢山の壁にぶつかるでしょう。

つまり、独学とは
学ぶ → つまづく → 自己解決する
というサイクルを繰り返す学習方法に他なりません。

対してスクールでは、わからないことがあれば講師に質問できます。

つまづいたとしてもすぐに解決して次のステップに進んでいけます。

学習のつまづきを最小限に抑えて学習効率を高められることこそスクール最大のメリットと言えるでしょう。

また、スクールは多くの受講生を見てきているので「初心者がどこでつまづきやすいのか」といったデータもあり、それがカリキュラムやサポートに活かされています。

学習期間

学習効率が良く質の高い学習ができるほど学習期間も短縮できるので、独学よりスクールの方が学習期間は短くできます。

  • 独学なら6〜12ヶ月
  • スクールなら3〜6ヶ月

目安となる期間に幅があるのは、一日あたり(または週あたり)どれくらい勉強の時間を使えるかによって変わってくるからです。

スクールの標準コースの期間設定は6ヶ月が一般的で、短期コース・プランが2, 3ヶ月の設定になっていることが多いです。

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モチベーション

モチベーションを維持する上で大切なのは「理解できている」「成長している」
「楽しい」といったポジティブなエネルギーです。

つまり、スムースに学習が進められるほどモチベーションは高く保てます。

着実に習得できる感覚があれば、独学だろうがスクールだろうがモチベーションを維持できるでしょう。

独学だと、学習につまづいたり期間が長引いてしまうことで、徐々に自信を失くしたり焦ってしまい、人によっては挫折に繋がります。

モチベーションが低下しやすいのは、独学最大のデメリットと言えるでしょう。

スクールでの学習は質が高く効率も良いので、挫折しづらくモチベーションも保ちやすいです。

また、スクールはレッスン以外にメンター・コーチによる進捗管理等のサポートもあります。

学習を進める上での悩みや疑問があれば相談もできるので、不安を解消し安心して勉強にコミットできます。

学習環境・習慣化

勉強に集中できる環境や習慣化しやすい状況を構築することも学習の継続に大切です。

勉強に最も適した環境ならば、通学型のスクールです。

教室にはパソコンや設備が整っており、質問に応えてくれる講師が常駐しているので、学習環境としては最適です。

ただし、教室に通わなければならないので、自分が住んでる場所から通えるのか、地理的要素に大きく左右されます。

空間的な学習環境はないものの、オンラインスクールでも勉強を習慣化させやすいメリットはあります。

そもそもスクールは「あらかじめスケジュールが決まっている」「課題をこなさなければならない」ので、勉強せざるを得ない状況に身を置くことができるからです。

いわゆる締切効果で、非常に強い強制力があります。

それに、お金を払っているのだから無駄にはできないという意識も働きます。

独学は、強制力になる外的要素がなく全ては自分次第です。

現実的で無理のないルールやスケジュールを決めたら、その約束は必ず守るようにしましょう。

学べる知識・スキル

Webデザインの学習には、インプット型とアウトプット型の2つがあります。

インプット型は教材で学ぶ「座学」、アウトプット型は自分でサイトなどの成果物を作る「実技」の練習というイメージです。

インプット学習については、しっかり取り組めば、独学でもスクールでも大きな差はなく学べるでしょう。

カリキュラムを自分で決められるという点においては、独学の方が学習範囲の自由度は高いと言えます。

独学とスクールで違いが出やすいのは、アウトプット学習です。

独学だと「勉強しているのにサイトを作れる気がしない」という壁にぶつかりやすく、その結果、アウトプット学習をできずにいる人が少なくありません。

実は、インプット学習をしているだけでは、自力でWebサイトを作れるようにはなりません。

イチからWebサイトを作れるようになるには、設計から自分で行う練習が必要だからです。

ところが「サイトが作れないのは勉強が足りないせいだ」と不安を感じてしまい、さらにインプット学習を続けるという悪循環に陥ってしまいます。

その点、スクールは、自力でサイトを作るカリキュラムを用意していることが多く、講師のサポートを受けながらアウトプット学習までカバーできます。

キャリア支援 (転職/副業・フリーランス)

卒業後のキャリア支援をしてくれるスクールも多くあります。

企業への転職希望者には、求人紹介や転職活動の諸々のサポートをしてくれます。

独学の人でも、巷の転職エージェントを利用できますが、どちらかと言うと、経験者の転職支援の意味合いが強く、未経験者にはややハードルが高いのも実情です。

スクールはそもそも未経験者が集まるサービスですから、スクールの転職サポートも未経験者にとって利用しやすく、未経験向けの独自求人を扱っていることもあります。

副業やフリーランス志望の人向けには、案件紹介やクラウドソーシングを使った案件獲得サポートをしてくれるスクールもあります。

単にWebデザインの勉強をするだけでなく、Webデザイナーになるところまでのサポートをしてくれるのもスクールの付加価値と言えるでしょう。

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人脈・交流

スクールではWebデザイナーを目指す他の受講生と知り合う機会があります。

同じ目標に向かって一緒に頑張る人の存在は、良い刺激になったりモチベーションアップに繋がります。

スクールで他の受講生との交流を求めるなら、通学型のスクールを選びましょう。(オンラインスクールでもオフ会を開催するケースもあり)

ちなみにデジタルハリウッド STUDIO by LIGというスクールでは、スクール併設のコワーキングスペース「いいオフィス」を受講期間中は無料で使えるので、そこに集まるプロのクリエイターと人脈を作ることもできます。

なお、独学でもSNSを使ってWebデザイナー志望者と繋がれるので、SNSが好き・得意という人はぜひ活用しましょう。

Webデザイナーは独学ができないとダメなのか?

『独学ができない人はWebデザイナーに向いていない』

このような意見を聞いたことがあるかもしれません。

実際に独学でWebデザイナーになった人が、自分の経験から独学を推奨しているのでしょう。

だとしたら、Webデザインスクールに通ってWebデザイナーになった社会人は世の中にいないのでしょうか?

当然そんなことはなく、Webデザインスクール出身で活躍しているWebデザイナーはたくさんいます。

独学かスクールかは手段に過ぎないので、どっちでもかまわないのです。

Web業界は技術やトレンドの移り変わりが激しいため、Webデザイナーになってからも勉強していく姿勢が大切です。

その意味で、Webデザイナーは独学が必須と言われます。

それはその通りなのですが、右も左もわからない初心者がWebデザイナーになるための勉強と、既にWebデザインの仕事をしているプロがさらなるスキルアップを目指して勉強することは、性質が異なります。

さらに言うならば、プロになってからの独学はスキル云々と言うよりも、Webへの興味や好奇心が重要です。

仕事の時間以外でもWebのことを考えたり、勉強できる人がWeb業界は向いています。

よって、Webデザイン初心者において「独学できないとWebデザイナーには向いていない」なんてことはありません。

結論、独学とスクールのどちらがよいのか

結局のところ、Webデザインを独学で勉強するかスクールを利用して勉強するのはどちらがよいのでしょうか?

独学とスクールそれぞれのメリット・デメリットを整理しておきましょう。

  独学 スクール
費用 〜5万円程度まで 15万前後〜60万円程度
学習効率・質 遠回りしやすい
わからないことは全て自己解決
実践的で無駄がない
わからないことは質問して即解決
学習期間 6〜12ヶ月程度 3〜6ヶ月程度
モチベーション 途中でつまづくとモチベーションが下がる つまづかないからモチベーションも下がりにくい
コーチ・メンターのサポートでモチベーションを維持しやすい
学習環境・習慣化 自分の工夫次第 学習スケジュールが決まっているので強制力が働く
学習環境としては通学型のスクールが理想的
学べる知識・スキル 自由に学べる
サイトの企画・設計等は学びにくい
企画・設計からサイトを制作するカリキュラムがある
キャリア支援 巷の転職エージェントや転職サイトを使う 未経験者向けの転職活動のサポートや独自求人の紹介
副業・フリーランス向けに案件紹介
人脈・交流 SNS等を使って繋がる 通学型スクールでは他の受講生と交流できる
※オンラインスクールで交流会を開催することも

上記の表からわかるように、コスト面を除くと、基本的には全ての点でスクールでの学習にアドバンテージがあります。

相応の金額を支払うわけなので、スクールが独学より優れた学習方法なのは、ある意味当たり前です。

もしスクールに魅力を感じないなら独学でやればよいでしょう。

少しでもスクールに価値を感じるならば、まずは無料レッスンや説明会で話を聞いてみるのがおすすめです。

安い買い物ではないので、じっくり検討すればよいのです。

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一年以内にWebデザイナーになりたいならスクールがおすすめ

最後に私のおすすめを1つ紹介します。

それは「一年以内にWebデザイナーになりたいならスクールを利用する」という考え方です。

次の表はWebデザイナーになるのに必要なステップとその期間の目安です。

学習期間 3〜6ヶ月
ポートフォリオ制作 1〜2ヶ月
転職活動 3〜6ヶ月

一年以内にWebデザイナーになるには、学習以外の期間についても計算しておかなければならないことがわかります。

転職活動は一般的に3〜6ヶ月くらいかかるので、学習期間は6ヶ月以内としておきたいところです。

Webデザイナー経験者であれば過去の実績をピックアップすればよいのですが、未経験者は実績が無い状態です。

したがって、ポートフォリオに載せる作品(架空サイト等)をいくつか作る必要があります。

転職活動と並行してポートフォリオを作ってもかまいませんが、結構大変なので、多少の制作期間を見積もっておくとよいでしょう。

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例えば、社会人が働きながらWebデザイナーを目指す場合、6ヶ月以内でWebデザインを習得するにはスクールを利用しないと難しいと思います。

毎日たっぷり勉強できる人(無職の人など)であれば、6ヶ月以内で独学でもマスターすることはできます。

あるいは、半年後くらいにWebデザイナーになりたいなら、学習期間は3ヶ月くらいと考えます。

3ヶ月の短期習得となると、さすがにスクールを利用しないとかなり厳しいと思います。

このように、学習期間だけでなく、Webデザイナーに転身したい時期から逆算し、独学かスクールかを選んでみると判断しやすいでしょう。

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つまり、独学とほとんど変わらないコストで、スクールに近いサービスを体験できるわけです。

利用してみた結果、より本格的なサポートが欲しいと感じたらスクールに入ればよいし、そのまま進められそうであれば侍エンジニアプラスを継続するなり独学なりでやっていけばよいでしょう。

1〜2ヶ月もあれば判断できるでしょう。

1ヶ月分なら3,278円、2ヶ月分なら6,556円の出費になりますが、何十万とする高額なスクール費用で失敗するリスクを下げられるのであれば、決して無駄ではない必要経費と考えられます。

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