Web・IT系のエージェントはエンジニア(プログラミング)案件が多く、デザイナー関連の案件は探しにくいと感じていませんか?
エンジニア人材は極端に不足しているため、どこのエージェントで探してもエンジニア案件の比率が高いです。
そんな中で、デザイナーの案件が見つかりやすいフリーランスエージェントを厳選して紹介します。
フリーランスエージェントのメリット・デメリットや上手な使い方についても解説します。
目次
営業が苦手な人こそフリーランスエージェントを使おう!おすすめエージェントはこの5つ!
フリーランスになって最初の難関は、顧客を獲得することです。
営業活動は地道な種まきが大切ですが、スキル勝負の職人気質なWebデザイナーには、心理的なハードルが高いのもよくわかります。
そんな営業が苦手な人こそフリーランスエージェントを利用しましょう。
エージェントはフリーランス人材を探している企業の求人情報を保有しており、フリーランスの人のスキルや希望、目指すキャリアプランに沿った案件を紹介してくれます。
面談には担当者が同行して企業への推薦やフォロー、契約条件・報酬についてもフリーランスの代わりに交渉もしてくれます。
まだまだあるフリーランスエージェントの特徴とメリット
単に仕事を紹介してくれるだけでなく、フリーランスエージェントならではのメリットがあります。
業務に集中できる
フリーランスは本業務以外の雑務等全て自分でやらなければなりませんが、フリーランスエージェントなら以下のようなサポートをしてくれます。
- 請求処理
- 参画中のフォローアップ
- その他福利厚生
請求処理
請求処理はフリーランスエージェントがやってくれるので、エージェントに口座情報を伝えておくだけで、案件参画中は毎月報酬が振り込まれます。
参画中のフォローアップ
案件参画中もフリーランスと企業(発注者)の間を取り持ってくれます。
直接は言いづらい現場の不満・要望などをエージェントに相談すれば、エージェントから企業に話をしてくれます。
福利厚生 (その他のサポート)
確定申告サポートや税理士等の専門家の紹介、各種サービス優待制度、セミナーや交流会等のイベント開催などの福利厚生が整っているエージェントもあります。
非公開案件など自分では見つけられない仕事に出会える
フリーランスエージェントが保有する案件には非公開案件も多く、そのような案件はエージェントを通さないと参画できなかったりします。
非公開とする理由はケースバイケースですが、一つ言えるのは、企業にとってもフリーランスと付き合うことに一定のリスクを感じていることです。
例えば、フリーランスと音信不通になったり何かトラブった時のリスクを懸念しています。
エージェントを通していれば、エージェント側で連絡をとってもらったり、場合によっては代わりの人材を探してもらうなどの対策ができますが、フリーランスと個人で契約しているとそうは行きません。
つまり、企業にとってもエージェントを介することがリスクヘッジに繋がるのです。
妥当な報酬額を得られる
フリーランスは立場的に下に見られることが多く、適正でない報酬で契約を余儀なくされることもあり得ます。
その点、エージェントは報酬の相場をよく知っているため、いたずらに報酬額を下げられた案件は扱いません。(報酬の減額はエージェントのマージンも下げることになる)
よって、エージェントで扱う案件は報酬額が妥当な案件が多いと考えてよいでしょう。
それに、マージン分を上乗せしたとしても、間にエージェントが入っていて欲しいと考える企業は少なくないようです。
ここに気をつけろ!フリーランスエージェントのデメリット
反対に、エージェントのデメリットも確認していきましょう。
働き方の自由度は下がる
フリーランスと言えば「時間や場所に縛られない自由な働き方」を想像する人は多いと思いますが、エージェントで扱っているのは常駐型の案件がメインです。
在宅・リモート可能な案件もありますが、比率としては常駐型の案件が多いでしょう。
ただし、途中からリモートに切り替えていけるケースはあります。
一定期間従事して信頼を得た上で打診してみると、完全にとはいかないでも部分的に在宅勤務OKにしてくれるかもしれません。(例:週5のうち週3は在宅勤務OKなど)
タイミングよくリモート案件が見つかればよいですが、難しい場合はゆくゆくリモート化できる余地があるか、エージェントに相談してみてもよいでしょう。
長く継続できるかはスキル次第
契約期間は案件によって異なるものの〜6ヶ月、長いと一年単位での契約で終了し、更新または別案件に参画します。
長い目で見てエージェントから継続して案件を紹介してもらうには、やはりスキルも重要です。
特にWeb・IT業界は技術の変化が激しいので、日頃からプライベートでも学んでトレンドをキャッチアップしていく姿勢が大切です。
時代に合わせた技術を吸収し、自分自身のスキルをアップデートしていくことが、能力主義のフリーランスの世界で活躍し続ける秘訣です。
実質的な年齢制限がある
フリーランスエージェントで募集している人材の想定年齢は、20代〜40代前半くらいです。
現状では、40代後半から50代以降になると紹介してもらうのが難しくなってきます。
人生100年時代と言われ、シニア層の労働者も増えてきているので、今後年齢による制限は社会的に緩和されていくかもしれません。
未経験者向けではない
エージェントは基本的に経験者向けのサービスです。
ですので、完全未経験からフリーランスになりたいのであれば、クラウドソーシングや営業等で仕事を獲得していくことを考えておきましょう。
デザイナーにおすすめのフリーランスエージェントを解説
デザイナー職の案件が見つかりやすいエージェントを厳選して紹介します。
実際に相談してみると思ったより案件が見つかることもあるので、まずは気軽に相談してみましょう。
レバテッククリエイター
レバテッククリエイターWeb業界大手レバテックのデザイナー・クリエイター専門エージェントサービスです。
大手ならではの豊富な取引実績で、低マージンと高単価の案件を多く扱っています。
クリエイター業界に精通したコーディネーターによる丁寧なサポートで、フリーランス初心者とキャリアップを目指すフリーランスのどちらの人も利用しやすいサービスです。(利用者満足度92.6%)
フォローを専門に行う担当者もいるので、参画中も安心です。
扱っている案件は企業常駐型がメイン。
対象地域は首都圏中心(東京、神奈川、千葉、埼玉)です。(実際はWeb業界自体が東京一極集中)
支払いサイトが15日(月末締め翌月15日支払い)と短いです。
途切れなく案件に参画できるよう、徹底した早期確認で対応してくれます。
その他、税務サポート、人間ドック、宿泊施設・スポーツクラブ、映画館の優待チケットなど参画中の福利厚生も充実しています。
業務委託以外に派遣求人も扱っています。
※なお、レバテックフリーランスはエンジニア案件をメインに取り扱っています。
ランサーズエージェント
Lancers Agent日本初のクラウドソーシングサービス「ランサーズ」が運営するエージェントサービスです。
クラウドソーシングと聞くと単価が安いイメージですが、エージェントサービスで取り扱う案件は全てエンド・元請け企業との直接契約なので、余計なマージンがかからず高単価を実現しています。
手数料もユーザー・クライアント双方に公開しているので、透明性が高く安心できます。
週3, 4日から参画可能な案件、リモート可能な案件(90%)も多く取り扱っています。
支払いサイトは10日、20日、30日に加え、報酬先払い制度(当月25日に50%分の報酬支払い)もあり、非常にフレキシブルなシステムです。
テクフリ
テクフリエンド直案件が90%以上で、10%の低マージン案件も扱っており、高単価報酬が期待できます。(利用者の3人に1人が120%の収入アップに繋がっているとのこと)
エージェントとのコミュニケーションは、メールに限らず利用者に合わせてLINEやMessengerなども使えて、迅速に対応してくれます。(即日返信多め)
案件が見送りになった場合もフィードバックをしてくれるスタンスなので、その後の案件探しに活かすことができます。
また、フリーランス協会やベネフィットワンの加入など福利厚生も充実しています。
対応エリアは1都3県(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)に住んでいるエンジニア・クリエイターが対象です。
クラウドテック
クラウドテッククラウドソーシング大手のクラウドワークスが運営するフリーランスエージェントサービスです。
大本がクラウドソーシングの会社ということもあり、リモート(在宅)や週3, 4日の案件も多く扱っているのが特徴的です。
担当者によるスピーディな対応で、平均2週間〜1カ月程度、最短3日での参画実績もあります。
病気やケガで働けない状態が90日を超えて継続した場合、最長10年間、毎月5万円が支払われるサポートも付いています。
Midworks
Midworksフリーランスでありながら正社員並みに充実した福利厚生が売りのエージェントサービスです。
福利厚生代行サービス大手のリロクラブと提携しており、年間30万円相当の制度を受けることができます。
他にも、書籍・勉強会費用を月1万円、交通費も3万円まで保証する必要経費支援、案件が途切れた際の給与保障制度(条件あり)などの嬉しい制度を設けています。
マージンは10〜15%あたりで、案件ごとにクライアントの単価は全て公開している点も安心できます。
対応地域は主に首都圏1都3県(東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県)で、その他だと近畿エリア(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県)を取り扱っています。
フリーランスエージェントの上手な利用方法と注意点
最後にフリーランスエージェントを利用する時に気をつけておくべきことを紹介します。
複数のエージェントに登録する
複数のエージェントに登録することで、それぞれのサービスや対応の違いがわかります。
例えば、エージェントのA社とB社に登録し、自分のスキルと希望条件を同じように伝え、マッチする案件を紹介してもらったとします。
- A社では50万程度の報酬案件を複数紹介された
- B社では60万程度の報酬案件を複数紹介された
この場合、A社よりもB社の方がマージン率が低いエージェントだと推測できます。
報酬はわかりやすい例ですが、エージェントのサポート体制や担当者の対応など、複数社を利用してみることで比較できます。
担当者と積極的にコミュニケーションをとる
- エージェントのWebサイトから登録して基本情報等を入力する
- エージェントの担当者の方と面談して自分のキャリアや希望内容等を伝える
- 案件を紹介してもらい希望する案件にエントリー(スキルシートの作成)
- エージェントが企業との面談を調整する
- 企業と面談をする(担当者同行)
- 契約する
- 参画する
フリーランスエージェントを利用する際は、ほぼ全てのステップで担当者のサポートを受けながら進めていきます。
ですので、担当者としっかりコミュニケーションをとることはとても大切です。
希望条件、キャリアの目標、疑問点・不明点などあれば遠慮なく相談しましょう。
人同士なので、相性の問題もあれば、単に対応に疑問を感じる場合もあるでしょうが、自分が受け身の姿勢でいるとその判断はできません。
自らコミュニケーションをとっていくことで、担当者の対応を見極めることができます。
支払いサイトを確認する
支払いサイトとは、締め日から支払いまでの期間のことで、要は支払いスケジュールのことです。
例えば、月末締めの翌月末払いであれば、(厳密には月によって違いますが)30日後の支払い日となるので30日サイトとなり、翌々月の末払いなら60日サイトとなります。
報酬はエージェントから振り込まれるので、エージェントの支払いサイトを確認しておきましょう。
コメントをどうぞ