クラウドソーシングが誕生してから15年以上が経ちます。
フリーランスで働く人や副業をする人の人口も年々増え、クラウドソーシングが今再び注目を集めています。
「聞いたことはあるけど実態をよく知らない」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、クラウドソーシングとはどんなサービスで、どんな仕事ができるのか、その概要や仕組みの解説と、代表的なクラウドソーシングサービスについて紹介します。
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは「crowd (群衆)」と「sourcing (委託)」を掛け合わせた造語で、不特定多数の人に業務を委託することを意味します。
アウトソーシングの一形態と言えますが、インターネットによって外注先を広く募集できるようになったことから、クラウドソーシングという言葉が生まれました。
ちなみに、インターネット用語でよく使われる「cloud (雲)」とは意味(単語)が違います。
クラウドソーシングのそもそもの成り立ちは「表面化しにくい労働力の有効活用」です。
空いた時間で作業できる
家にいながら仕事ができる
このような条件が付くだけで、人材リソースは飛躍的に増えます。
例えば、出産を機に退職をした女性デザイナーがいたとして、どこかに勤めることはできないとしても、在宅であれば培ってきたスキルを活かした仕事を継続できます。
または、お医者さんが空いた時間を使って記事を書き、医療系のメディアに納品すれば、世間一般の人に知って欲しい知識を共有できて、なおかつ報酬も得られる、といったように。
労働者側からすれば「時間や場所を選ばずに仕事ができる」というメリットがあり、依頼者側からすると「自社で人材を確保しなくても必要な時だけ必要な労働力を獲得できる」というメリットがあります。
働き方改革によって注目されている副業・兼業との相性も良いので、クラウドソーシングは今後ますます需要が高まっていくでしょう。
スキルシェア・サービスとの違い
クラウドソーシングと似た言葉にスキルシェアがあります。
スキルシェアは、自分の持っているスキル・知識・経験を共有(売買)しようという考え方で、シェアリングエコノミーの1つのジャンルとして語られます。
クラウドソーシングは「ソーシング(委託)」という言葉からもわかるように、発注側がやってほしい業務を提示し、引き受けられる人がその案件に応募(提案)するという流れです。
対して、スキルシェアは、スキルを売りたい人が自分の商品・サービスを提示しておき、欲しい人が購入するという流れです。
クラウドソーシング:買い手が売り手を待つ
スキルシェア:売り手が買い手を待つ
このように、成り立ちやコンセプト、基本的なシステムに違いがあります。
スキルシェア・サービスは、悩み相談・カウンセリング・占い・似顔絵描きなど一般消費者向けの商品も含まれますが、クラウドソーシングはどちらかと言うとビジネス用途の側面が強いです。
と言っても、厳密に用途が区別されているわけではないので、「スキルとそれに伴う労働の売買」という点ではどちらも同じようなものと言えます。
実際には各事業者がサービスを拡張しているため、クラウドソーシングでも売り手側が販売できたり、スキルシェアでも発注ベースでワーカーを募集できることがあります。
クラウドソーシング利用の流れ
クラウドソーシングサービスはたくさんありますが、基本的な利用方法についてはどこも似ていて難しくありません。
会員登録
まずは、利用したいクラウドソーシングサービスのサイトにアクセスして会員登録をします。
会員登録は個人・法人を問わず、無料です。
プロフィール作成 (マイページ設定)
登録が完了したら、公開用プロフィールを入力していきます。
スキル・ポートフォリオ・経歴・自己PR等の入力、職種と受注したい仕事のカテゴリー、報酬受け取り用の銀行口座、本人確認申請等を設定します。
プロフィールは受発注の成約率に影響するので、しっかりと記載しておきましょう。
案件応募 (提案) と業務遂行
プロフィールを設定したら、あとは仕事を探して応募(提案)します。
クラウドソーシングにはいくつかの仕事形式があり、その形式によってそれぞれ業務開始のタイミングが異なります。
報酬の受取
業務が完了(納品)したら、報酬が振り込まれます。
完了した仕事に対して手数料(システム利用料)が発生します。
支払いサイクルは、各サービスによって異なるので、利用するサービスごとに確認しておきましょう。
クラウドソーシングの仕組み
実際にクラウドソーシングを利用する前に知っておきたいサービスの仕組みがあるので、いくつかピックアップして紹介します。
本人確認などの各種認証
クラウドソーシングの各サービスでは、取引の安全性への取り組みとして、本人確認の実施制度を設けています。
本人確認の実施はユーザーの任意ですが、申請すると「本人確認済み」のマークがプロフィールに表示され、利用者間での信頼度アップに繋がります。
また、本人確認済みの人しか応募できない案件も中にはあります。
このように、本人確認は受発注の契約率に影響するので、基本的には申請するものと考えましょう。
本人確認の他に、秘密保持契約の締結を任意で行えるサービスもありますが、同様に実施しておくのがよいでしょう。
参考:本人確認申請って何ですか? | ヘルプ | クラウドソーシング「ランサーズ」
プロフェッショナル認定制度
サービスによって、プロフェッショナル認定制度を設けているところがあります。
例えば、クラウドワークスなら「プロクラウドワーカー」、ランサーズなら「認定ランサー」という制度です。
各サービスが独自に定めた基準を満たしたワーカー(受注者)に与えられる称号で、プロフィール等にバッジが表示されます。
発注者側も安心して仕事を依頼できる相手と見てくれるため、結果として受注率アップや報酬アップに繋がるメリットがあります。
プロフェッショナルに認定されるにはそれぞれのサービス上で実績を積む必要がありますが、認定されれば、クラウドソーシングの仕事だけでそれなりに大きな収入を得ることも可能です。
クラウドソーシングの働き方が合っていると感じる人は、プロフェッショナルを目指してみるのもよいでしょう。
報酬と手数料
発注者が仕事を依頼するには「仮払い」という形で報酬をクラウドソーシング側に先に支払います。
仮払いが行われないと、実際の業務を依頼できないシステムになっているため、報酬の不払いトラブルを防ぐ仕組みになっています。
この仕組からもわかるように、受注者はクラウドソーシングのサービス会社から報酬を受け取ります。
その際、報酬額に応じた手数料が差し引かれます。
手数料率は各サービスによって異なりますが、およそ報酬額の5〜25%くらいの幅で設定されています。
一般的には仕事の受注者が手数料を負担することになっていますが、一部のサービスでは発注者側が手数料を負担するシステムもあります。
参考:ご利用料金(メンバー向け) – カンタンご利用ガイド【クラウドワークス】
直接取引の禁止
クラウドソーシング上で知り得たクライアントとは、原則としてクラウドソーシング上で取引を行います。(条件付きで直接取引が認められるケースもあるようです。)
例えば、「手数料がもったいないので今後は直接取引しませんか?」というような話を持ち掛けたり、持ち掛けられた話に応じることは規約違反となります。
違反行為が発覚した場合はアカウントを抹消され、違約金を請求されることもあります。
自ら違反しないのは当然として、そのような話に乗らないように注意しましょう。
そもそも違反行為の勧誘をしてくる時点で、信頼できる相手とは言えません。
そのような人と関わっていれば、次に被害を受けるのは自分自身かもしれません。
参考:クライアントと直接取引をしてもいいですか?(ランサー向け) | ヘルプ | クラウドソーシング「ランサーズ」
連絡手段
業務上必要な連絡についても原則としてクラウドソーシング上で行いますが、メール・電話・外部チャットサービス等を利用して直接連絡できることもあります。
ただし、直接取引にリスクがあるのと同様、直接連絡についても冷静な判断が必要です。
と言うのも、発注者の中には、仕事の依頼ではなく、個人情報の収集とその不正利用が目的の悪質業者が紛れ込んでいることがあるからです。
不自然な理由だったり、唐突に連絡先を聞いてくる場合は注意してください。
業務を遂行する上での合理的な理由がない限り、直接連絡は避けた方がよいでしょう。
クラウドソーシングの仕事形式
クラウドソーシングでは一般的に以下の3つの仕事形式があります。
- タスク型
- プロジェクト型
- コンペ型
形式によって案件への取り組み方が違うので、それぞれの形式の概要を理解しておきましょう。
プロジェクト
プロジェクトは、発注者が依頼する相手を選定し、仕事を進めていく方式です。
例えば、発注者が「ホームページを制作してほしい」という募集をかけます。
その募集を見た受注者側が「私は〇〇が得意なので△△なホームページを作ります」というように提案をします。
集まった提案の中から発注者の希望や条件にマッチする相手を選び、双方合意のもとサービス上で契約を結んで業務取引を開始します。
案件の比率で最も多いのがプロジェクト形式です。
一般的にはプロジェクトにつき報酬額が決まっている固定報酬制ですが、業務した時間で報酬が支払われる時間報酬制(時給制)の枠を設けているサービスもあります。
コンペ
一般的にビジネスで行われているコンペ (competition) と似た意味合いの仕事形式です。
複数のワーカーからコンテスト形式で提案を募り、その中から1つを選定して発注をします。
例えば、発注者が「〇〇で△△なロゴを作って欲しい」と募集をかけます。
その募集を見た受注者が「こんなロゴでどうでしょうか?」と実際にロゴ案を作成して応募します。
集まったロゴ案の中から、発注者は採用するロゴを決定します。
必要に応じて修正等を加え、納品が完了したら、受注者は報酬を受け取ります。
報酬を受け取れるのは提案が採用された人のみですが、その分単価は高くなる傾向があります。
コンペ案件は、ロゴやバナーのデザイン・キャッチコピー作成などによく見られる形式です。
タスク
タスクは、指定された作業をこなすことで報酬が得られる方式で、不特定多数の人に作業して欲しい場合に利用されます。
タスク型は、案件への応募(提案)のプロセスがなく、案件を見つけてすぐに作業することができます。
作業が完了したら提出し、依頼者が承認すれば報酬が支払われます。
例えば、アンケート調査を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。
「アンケートの回答者を100人募集しています。
ここにあるアンケート用紙を各自取っていただき、書けたら提出してください。
確認させていただき問題なければ謝礼として100円をお支払いいたします。」
そんなようなイメージです。
スキル不要の誰でもできる仕事や単純作業などの案件に多く、単価も低いものが多いです。
クラウドソーシングでできる仕事の種類・内容
クラウドソーシングの概要や仕組みがわかったところで、主にどんな仕事があるのかを確認していきましょう。
デザイン
デザインクリエイティブはあらゆる業界・分野で利用されるため、案件も豊富で多義に渡ります。
- ロゴ
- イラスト
- 漫画
- キャラクター
- チラシ
- カタログ
- パンフレット
- 名刺
- インフォグラフィック
- カバーアート
- LINEスタンプ etc…
映像・音楽・画像
動画や音楽・音声、写真などのメディアに関する案件です。
プロモーション・広告等の動画制作、ナレーション・アテレコ、作曲・各種音源制作、写真撮影、画像の補正・加工などがあります。
最近は動画が流行っているので、YouTube動画制作の依頼は多く見つかります。
Web制作
Webサイト関連の依頼は安定的に案件があります。
サイト一式の制作のみならず、デザインのみ、コーディングのみ、バナー制作、既存サイトの修正、サイトの運用・保守などもあります。
受注するにはWeb制作のスキルが必要になります。
WordPressの案件も需要が多くあります。
システム・アプリ開発
プログラミングスキルの必要な専門性の高いジャンルです。
- ソフトウェア
- スマートフォンアプリ
- 基幹システムやCMSなどの開発
- データベース構築
- サーバーサイド・ネットワーク系の構築
- 運用・保守・デバッグ etc…
平均単価が最も高いジャンルと言えるでしょう。
コンサルティング
経営、マーケティング、事業立ち上げ他、コンサルティングやサポートをするような仕事です。
中でも、Web広告、アクセス解析、SEO、SNSなどオンラインマーケティングに関する需要が高いです。
ライティング
文字を使った仕事もジャンルやカテゴリーを問わないため、安定的に案件があります。
誰にでも書けるものから、知識・経験・スキルがないと書けないものまで、案件レベルも様々です。
- ブログ・メルマガ記事
- ホームページや会社パンフレット等の原稿
- セールス用のコピーライティング
- 体験談・インタビュー取材
- シナリオ・脚本作成
- 商品・サービスのネーミング etc…
翻訳
Web上のコンテンツ、マニュアル、パンフレット、契約書などの翻訳作業です。
英語以外にも、中国語・韓国語・フランス語・イタリア語・ドイツ語などがあります。語学が得意な人にはおすすめです。
事務系
事務系の仕事も比較的安定して仕事のあるジャンルです。
継続性のある案件も見つかりやすいです。
- 各種ビジネス資料作成
- データ集計・分析
- 各種記帳・経理補助
- メール・電話対応
- SNS運用代行 etc…
その他・軽作業系
簡単作業、繰り返しの単純作業の類です。
タスク形式の案件が多くあります。
- データ入力
- 特定のトピックに関する情報収集
- 通販商品の梱包発送
- モニター
- アンケートの回答
- 口コミ・レビューの投稿
- 原稿の校正
- 動画・音声の文字起こし
- 商品購入代行 etc…
おすすめクラウドソーシングサービス一覧
日本で展開されているクラウドソーシングの事業者は50社近くあると言われています。
最近では、特定の分野に専門特化したサービス、スキルシェア型、事業者が仲介して案件を紹介する半クラウドソーシング(再委託)のようなサービスなども増えてきているため、それらを含めて考えると、さらに多くのサービスが存在していることでしょう。
ここでは、Webと関連性あるの仕事を探せるクラウドソーシングサービスのおすすめを紹介します。
CrowdWorks (クラウドワークス)
CrowdWorks(クラウドワークス)テレビCMもやっている日本最大級のクラウドソーシングプラットフォームです。
案件数の多さは日本トップクラス、種類やジャンルも幅広く扱う総合型クラウドソーシングサービスです。
会員数は200万人以上で、専門スキルを持ったビジネスパーソンから主婦の方まで多種多様です。
クラウドワークスのユーザー同士で疑問や悩みを解決し合う「みんなのお仕事相談所」というフォーラムがあり、仕事をしていて困った事がある時に相談できて便利です。
クラウドソーシングを使うなら、迷わず登録しておきたいサービスです。
また、発注者向けのサービス「CWコンシェルジュ」では、電話での相談、依頼文の作成代行など、クラウドソーシングでの仕事の依頼方法がわからない人向けのサポートを無料で利用できます。
ランサーズ
ランサーズランサーズは日本初のクラウドソーシングサービスで、日本トップクラスの規模を誇る総合型クラウドソーシングです。
国内のクラウドソーシングと言えば、ランサーズとクラウドワークスが双璧と言えるでしょう。
ランサーズでは、仕事内容、価格設定、ユーザーのリアクションなどから分析して、その依頼案件が市場の適正範囲かどうかを判定する「仕事ランク」と呼ばれるAI技術を導入しています。
クラウドソーシング事業者の中でも、先進的な技術の導入や積極的なサービス改善など、実験的な取り組みを行う姿勢が見られるのがランサーズの印象です。
こちらも、クラウドソーシングを利用するなら必ず登録しておきたいサービスです。
ココナラ
ココナラテレビCMでお馴染みのココナラは、「得意を売り買いできるスキルマーケット」がコンセプトのスキルシェアサービスの最大手です。
会員数は100万人を突破しています。
ココナラのサイトを見てみると、スキル提供者(売り手)の商品・サービスがメインに表示されているのがわかります。
商品・サービスを購入するマーケット型のスキルシェアと、仕事を依頼する場であるクラウドソーシング、それぞれのコンセプトの違いがサイト基本設計から見てもわかります。
ココナラでは、占い、カウンセリング、悩み相談、似顔絵作成、その他趣味に関することなど、個人(一般消費者)向けに出品しているサービスも多く見られ、スキルシェア型ならではのカジュアルさが特徴的です。
アイデア次第でどんなスキル・経験も商品にできるというシェアリングエコノミーの可能性を感じられるサービスです。
Bizseek (ビズシーク)
Bizseekビズシークの最大の特徴は、手数料率(システム利用料率)の低さです。
10万円以下の部分が10%、10万円超の部分が5%と、クラウドソーシングの中でも非常に安い料率です。
受注者にとってはその分手取りが多くなるので、登録しておいて損はないでしょう。
システム・アプリ開発、Web制作、デザインワーク、ライティング、内職・軽作業など仕事を中心に取り扱っています。
Craudia (クラウディア)
クラウディアクラウディアは大手サービスに比べて手数料率が安く、3〜15%の間での料率です。
時間制(時給制)の仕事形式も扱っていて、オンライン秘書のような事務系業務なども見つけられます。
サイト上では見つからない非公開案件も扱っていて、そういった案件は単価が高めのものが多いため、スキルに覚えのある人は登録しておくとよいでしょう。
SKIMA
SKIMAクリエイター・デザイナー向けスキルシェアサービスです。
イラスト関係の案件がメインですが、Webデザイン、ライティングなども取り扱っています。
例えば、絵を描くことが好きで、かつ、 Web制作関連のスキルを持っていると、非常に相性が良さそうなサービスです。
99designs
デザインに特化した海外製クラウドソーシングサービスです。
世界中のクリエイターに依頼ができるのが最大の特徴で、積極的に提案してくるデザイナーが多く、活気を感じられます。
サイトは日本語ローカライズされていますが、相手とのやり取りを考えると拙くても英語を使ったコミュニケーションの方がよさそうです。
発注側として利用するメリットは、日本人と違った感性のデザインに出会えることです。
言語コミュニケーションのハードルはあるものの、おすすめのサービスです。
自動翻訳サービスを使って、チャレンジしてもよいかもしれませんね。
JOB HUB (ジョブハブ)
人材サービス大手のパソナグループが運営するクラウドソーシングサービスです。
IT領域と事務系を中心に扱っていて、どちらかと言うと、専門スキル・経験を活かした仕事をしたい中・上級者向けのサービスです。
利用実績に応じて非公開案件の仕事もオファーしてくれたり、フリーランス向けの業務委託案件などを紹介してもらうこともできます。
パソナのネットワークを活かし、クラウドソーシングからアウトソーシングまで連携したサービスを提供できるのが特徴的です。
このような特徴からなのか、手数料は依頼者側が報酬額の10%分の料金を支払うシステムになっていて、受注者の取引手数料は無料です。
Skillots (スキロッツ)
旧名称は「ファーストデザイン」と言うサービスで、2015年に「スキロッツ」に名称変更されました。
もともとはイラストやデザインワークなどクリエイティブ関連を扱うサービスでしたが、名称変更とともに幅広いジャンルを扱う総合型に拡大されました。
スキロッツでは、依頼者と受注者の間にスキロッツが入るシステムなので、両者ともに契約相手はスキロッツ(の運営会社)となります。
スキルクラウド
2018年にスタートしたスキルシェアサービスです。
スキルクラウドには「お試し無料出品」という機能があります。
これは、出品者が用意した無料のお試し版サービスを利用してもらうことで、有料のメインサービスを購入してもらいやすくするための仕組みです。
購入者側もお試しができることで、有料版の購入の心理的なハードルが下がります。
他にもSNSでお馴染みの「投げ銭」機能があり、例えば、お試し無料出品のお礼に投げ銭(100円〜)をするといった使い方ができます。
後発ならではのユニークなサービスが特徴的です。
シュフティ
名前から連想できるように、主婦向けのクラウドソーシング・サービスです。
と言っても、男性でも利用できます。
どちらかと言うと、ライトな案件が多い印象です。
副業でやりたい方、タスク形式の案件やライティング系の案件などを隙間時間にこなしたいという方に特におすすめのサービスです。
はじめまして。moyuraと申します。少し気になる箇所がありましたので。
>コンペ
>一般的にビジネスで行われているコンペ (competition) と同じ意味合いの仕事形式です。
クラウドソーシングでのコンペ形式、似てはいますが現実の報酬の種類が「懸賞の賞金」として処理されている事実に直面しています。つまり優劣を競う「コンテスト」そのものでしょうか。
この事実は、クラウドプラットフォーマ事務局の、報酬の源泉徴収に対する法的位置づけから発覚したものです。ビジネスでは業務契約締結を求めて、総合的提案を競合するコンペで賞金は出ませんよね。クラウドのそれは所謂「一般コンテスト応募」で、主催者/プラットフォーマがセットした賞金稼ぎを実はしていた・・・なんてことになっている現実に、苦しんで立ち止まってしまいました。報酬が業務提案対価ではなく、一等賞への褒美というお話です。
moyura様
ご指摘ありがとうございます。
「同じ意味合いの〜」から「似た意味合いの〜」に訂正させていただきました。
おっしゃる通り、クラウドソーシング上のコンペと一般的なビジネスにおけるコンペは完全に同じものではないと思います。
各クラウドソーシング提供会社がそれぞれに独自のルールを設けたうえで、競わせる意味での「コンペ」という言葉を使っていると思います。
moyura様が遭遇された不正と思われる事象は私自身初めて耳にする内容でしたが、心中お察しいたします。
そのような状況下において当メディアにまでご配慮いただいたこと感謝申し上げます。