SEO対策の基本と考え方。これは知っておかないとまずいかも?

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SEO対策の基本と考え方

SEOと聞くと、あなたはどんなことを思い浮かべますか?
キーワードを使うこと?
リンクを貼ること?
ページを増やすこと?

確かにそれも大切なことなのですが、現在のSEOはそれほど単純なロジックだけで成り立っているわけではありません。

断片的な情報やテクニックでSEOを捉えてしまうと、アップデートが起きた時に大きなダメージを受けてしまうかもしれません。

SEO対策の基本と考え方を理解して、長期的に効果をもたらすSEOの本質を理解しましょう。

ますます重要性を増すSEO

スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスが登場したことで、検索数が増加していることをご存知でしょうか?

マルチデバイス化による検索数の増大
Yahoo! JAPANによる調査(2013年11月、2014年11月データ比較)
スマホのみ利用が1.6倍、スマホのみ検索キーワードが7倍、ヤフーの調査にみる検索市場の将来』より

SNSやニュース・キュレーションメディアなど、インターネットから情報を入手する手段は、今では様々な方法があります。そうは言っても、

  • 知りたいことがある
  • 悩み解決のヒントが欲しい
  • 近くのお店のことを知りたい
  • 商品の比較や口コミなどを知りたい

こういったニーズに応えてくれるのは、やはり検索ですよね。

「SEOは終わった」などと一時期言われたこともありましたが、むしろSEOの重要性は増しています。スマートフォンやタブレットの普及で、検索数はさらに増えているからです。

SEO対策をする上で知っておくべき重要な2つのGoogleアップデート

Googleの検索アルゴリズムは、日々アップデートを繰り返して進化しています。中でも、現在SEO対策を行うにあたって知っておいてほしいのが、有名な2つのアップデートです。現在も継続的にアップデートされています。

パンダアップデート

パンダアップデートは、日本では2012年に実施されたGoogleの検索エンジンアルゴリズムのアップデートで、低品質なコンテンツの検索順位を下げて、良質なコンテンツをより正当に評価しようというものです。

中身のないコンテンツ、他のサイトからのコピーで構成されているようなコンテンツ、ユーザーに価値や利便性をもたないコンテンツなどは順位を落とされます。

ペンギンアップデート

ペンギンアップデートは、2012年に実施されたGoogleによるアップデートで、Googleのガイドラインに抵触するようなスパム行為を行っているサイトの順位を下げるものです。

不正なリンクス行為、クローラーやユーザーを騙すような行為など、ブラックハットSEOと呼ばれるような、不正に順位を上げるための行為を取り締まるものです。

SEO対策には内部対策と外部対策がある

SEO対策は大きく分けて内部対策と外部対策があります。

内部対策はWebサイト自体を最適化すること

Webサイトを検索エンジンに理解してもらいやすくするためのSEO対策です。あるいはSEO上のマイナス要因を減らしていきます。

具体的には、Webサイトの設計からコンテンツの企画まで、最適な調整をしていくことが内部対策です。まずやるべき対策です。

必ずやっておきたいSEO内部対策
コンテンツSEOと言われるように、現在のSEOは質の高いコンテンツを作ることが不可欠です。 ただし、その前提条件として、検索エンジンが理解できる形式で情報を伝える必要があります。 …

Webサイトのリニューアルや新規制作はSEO改善の絶好のタイミング

内部対策はWebサイトをチューニングすることですが、既存のサイトの作りによってはチューニングが難しいケースもあります。

その意味では、Webサイトのリニューアルや新規制作は、内部対策を行う絶好のタイミングです。その時は、Webサイトの目的や利用方法もふまえて、内部対策をきちんと行うか検討してみましょう。

外部対策は他のサイトからリンクを獲得すること

外部対策は被リンクを獲得する施策です。被リンクとは、他のサイトからリンクをもらうことですね。

ペンギンアップデートが行われたように、人工的に構築した被リンクは効果が得られなくなるどころか、ペナルティの対象とされてしまいますが、被リンクそのものが全く効果がなくなったわけではありません。

ナチュラルリンクが最も被リンク効果が高い

ナチュラルリンクとは、その名の通り、自然に発生するリンクのことです。自然に発生するリンクがどういうものなのかというと、他人があなたのコンテンツを役立つものとして紹介してくれることで得られる被リンクのことですね。

ペンギンアップデートによって、不正リンク、有料リンク、自作自演リンクなどが、次々と取り締まられてきました。

現在、被リンクとして効果的のはナチュラルリンクです。ナチュラルリンクは、本来のリンクの在り方であるからこそ効果があると言えます。

ソーシャルシグナルとSEOの関係

twitterでのツイートや、Facebookの「いいね!」やシェアなど、SNS上で反応されることはソーシャルシグナルと言われます。

「ソーシャルシグナルがSEOに効果的だ」と一時期騒がれていたことありましたが、Googleは「ソーシャルシグナルはSEOに効果はない」ということを明言しました。 つまり、直接的なSEOの評価ポイントとはなっていません。

ただし、直接的な効果はなくても、SNSがきっかけでコンテンツに接触してくれたり、新たなファンを獲得することがあれば、それはあなたのWebサイトにとってプラスになりますよね。

あるいは、SNSから獲得したユーザーが、自分のブログであなたのコンテンツを紹介してくれることもあり得ますし、アクセス数や滞在時間の向上などに繋がることも考えられます。

直接的な指標ではなくても、間接的にSEOのランキングに良い結果を与えてくれる可能性は決して否定できません。

Webサイトのテーマと役割を明確にする

Webサイトを設計する時は、ユーザーが何を探しにWebサイトを訪れ、Webサイトはそれにどう応えられるのかを明確にすることが重要です。

問い合わせが欲しいと一口に言ったところで、単に事業内容や会社概要、商品の簡単な説明しか載っていないのでは、問い合わせがくるわけはありませんよね。

ユーザーがサイトに訪問した時に、どんなことを伝えればアクションに繋がるのか。それを考えた上で、Webサイトに与える役割や目的、コンテンツの方向性を考えていきます。

これはSEOであろうとなかろうと、Webマーケティングでは必ず考えるべきことですね。

ユーザーが使うキーワードと一致させる

SEO対策で超重要なのはキーワード対策ですよね。
しかし、意外とできていないこともあるのが、ユーザーが検索するキーワードの理解です。

世の中に浸透していない言葉や、ほとんど認知されていない独自サービスの名称を使っているケースなどは、案外見かけることがあります。

検索して見つけてもらうことがSEOなのですから、ユーザーが使う言葉でキーワードを設定をすることが大切です。ユーザー目線で考えます。

ユーザーが使いやすいサイトは検索エンジンにもわかりやすい

SEO対策を施したWebサイトと、ユーザーに使いやすいWebサイトには関係性があります。例えば、

  • ナビゲーションリンクやレイアウトなどの情報の配置は適切か
  • Webページの階層構造は複雑になり過ぎていないか
  • 見つけにくいページや辿りにくいページは存在していないか
  • キーワードと関連の深いコンテンツになっているか(検索ユーザーが探していた情報を提供できているか)
  • 表示が重たく時間がかかりすぎていないか
  • スマートフォンから見た時にも操作しやすいか(スマートフォン対応)

こういった内容は検索エンジンにとって分かりやすいなサイトであると同時に、ユーザーにとっても使いやすいサイトですね。

Googleにとっての使命は、ユーザーに満足してもらうことでGoogle検索を使い続けてもらうことですから、ユーザー目線で考えることはSEOの本質を理解することにも繋がります。

SEOに適切なHTMLの書き方をする

人間が見た時のWebサイト

私たち人間にとってWebサイトと言うと、Webブラウザに表示されたデザインされているものをイメージしますね。しかし、Webを巡回しているGooglebot(クローラー)にとっては、下の画像のように見えています。

検索エンジンが見ているWebサイト

このように、同じWebサイトでも人間とGoogleでは見方が違います。

ユーザーのことだけ考えれば良いのなら、ソースコードの書き方を気にする必要もありません。それでも、視覚的にデザインされたWebサイトを作ることはできます。

しかし、Googleに評価してもらうには、HTMLの文法やタグの意味にも配慮してマークアップすることは重要です。

スマートフォンサイトとSEOの関係

Googleは、2015年にモバイルフレンドリーアップデートを実施しました。これは、スマートフォンに対応したサイトを優遇しようという措置でした。

実際にはあまり大きな変化は起きませんでしたですが、Googleも段階的にシフトしているのだろうと考えられます。このアップデートを機にスマートフォン対応サイトが増えたという点では、Googleの思惑通りに進んだと言えるでしょう。

そして2017年、Googleはモバイルファーストインデックス(※後述)の導入をアナウンスしました。いずれにせよ、SEOを考える上で「スマートフォン最適化」というテーマは、今後ますます重視されていくのはまちがいありません。

Googleが考えるモバイルフレンドリーWebサイト

Googleは、スマートフォンに親切なサイトについて、次のようなことを説明をしています。

  • 携帯端末では一般的でないソフトウェア(Flash など)を使用していないこと
  • ズームしなくても判読できるテキストを使用していること
  • ユーザーが横にスクロールしたりズームしたりする必要がないよう、コンテンツのサイズが画面のサイズと一致していること
  • 目的のリンクを簡単にタップできるよう、それぞれのリンクが十分に離れた状態で配置されていること

検索ユーザーがモバイルフレンドリーページを見つけやすくするために』より

モバイルSEOに関する2つの重要な話題

2016年に話題となった、これからのSEOに大きく影響してくるニュースが2つあります。2つの話題は、どちらも「インターネットとモバイル」に関する話題です。

これからのSEOで考えるべきことが「モバイルでのインターネット利用」であることがよくわかります。

モバイルファーストインデックス(MFI)の導入

これまでは、PC用のWebページをベースに検索のランキングをしていました。モバイルファーストインデックスの導入よって、モバイル用のページをベースに検索のランキングをしていくように変わります。

つまり「PCとスマートフォンのどちらのサイトが基準になるのか」という主従関係が逆転します。まさに、モバイル優先(モバイルファースト)で検索がインデックスされるわけですね。

参考: モバイル ファースト インデックスに向けて

AMPによる高速なページ表示

AMPとは Acceralated Mobile Page の略で、モバイル環境でWebページを高速表示するためのフレームワークおよびそのプロジェクトです。GoogleとTwitterで共同開発しています。

AMPを導入するには、フレームワークに対応したAMP HTMLファイルを準備する必要があります。

対応するWebサイトも徐々に増えてきていて、これからさらに進化していくでしょう。今のところはまだ課題も残されている技術です。

ページの表示速度は、SEOの重要な指標の1つなので、AMPがどう影響してくるかは、注目しておきたいポイントです。

AMP Project Page

Accelerated Mobile Pages Project

Googleが今、激推ししているAMPをご存知ですか? スマホ時代に適したWeb体験を実現するこの技術が、徐々に広がってきています。 2015年に始まったAMPプロジェクトとは何…

コンテンツSEOは被リンクを集める

コンテンツSEOと言われるように、現在のSEO対策は、質の高いコンテンツをWebサイト内に蓄積して評価をしてもらう方法が主流です。

たくさんの良いコンテンツがネット上にたくさん生まれてくることは、Googleにとっても喜ばしいことなので、コンテンツSEOが理にかなった手法であることはまちがいないでしょう。

コンテンツの作成というと、内部対策と考えてしまいますが、優れたコンテンツは被リンクを集めます。外部対策もまた、良質なコンテンツによって支えられるということを常に意識しましょう。

リンクベイトコンテンツとセリングコンテンツ

Webページのコンテンツは、リンクベイトコンテンツとセリングコンテンツという考え方があり、SEOを考える上で大切な考え方です。

リンクベイトコンテンツは、リンクを獲得できるコンテンツのことで、他のサイトからリンクを貼られたり、SNSでシェアしたくなるようなコンテンツを指します。シェアリングコンテンツなどとも言われます。

セリングコンテンツは、売るためのコンテンツのことで、ホームページ(コーポレートサイト)やランディングページ(LP)などが該当します。売ることには適している反面、ユーザーが積極的にシェアしてくれるようなコンテンツではありません。

被リンクを集めるためには、リンクベイトコンテンツを作成していくことが重要です。

SEO成功の秘訣は中長期的な視点で考える

SEOは中長期的な施策です。それまでにもSEO対策に取り組んでいて、細かなチューニングで済むのであれば、比較的短い期間で成果が上がることもあります。

ただし、これからきちんと取り組むのであれば、すぐに成果を求めてしまうと、かえって失敗してしまいます。即効性を求めるのであれば、検索連動型のネット広告を使う方法が向いています。

ただし、ネット広告の単価は今後も高くなっていく一方なので、広告運用が順調になったら、SEO対策も検討していくと良いでしょう。

SEOは持続性があるので、一度成果が出始めると、集客が安定し、格段に費用対効果は良くなります。

これをやれば検索順位で1位になるというテクニックは存在しない

ブラックハットSEOやグレーな方法も存在します。そういった方法で一時的に順位を上げることはできるかもしれません。しかし、賞味期限は短いですし、危ない橋を渡ることにもなります。

それらは近い将来、必ずGoogleによって駆逐されていきます。なぜなら、ある意味でSEOの歴史は、スパムや不正と闘ってきた歴史でもあるからです。

Googleを欺こうとすれば必ず失敗します。失敗どころかペナルティを受けて、ビジネスに大きな打撃を受けることにもなりかねません。

例えは少し古いですが、Googleはいわば半沢直樹です。
『やられたらやり返す。倍返しだ!』
敵にまわさないのが得策です(笑)

SEOは真っ当に取り組むことが、結果的には近道です。

知らないとまずいSEO対策の基本のまとめ

おさらいをすると、

  • スマートフォン時代で検索数は伸びている
  • これからのSEOはスマートフォン検索が主流となる
  • 低品質のコンテンツやSEOスパムは検索エンジンのアップデートで順位を落とされる
  • SEOの目的やWebサイトの役割とテーマを明確にする
  • ユーザー目線でキーワード対策をする
  • 検索エンジンが理解しやすくユーザーにも使いやすいサイトを準備する
  • ユーザーに喜ばれるコンテンツを発信する
  • ナチュラルリンクは良質なコンテンツに付く

まずはこれらのポイントを押さえてSEO対策に取り組みましょう。

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