自分が発行するメルマガは本当に読まれているのだろうか?
一体どれくらいの人が読んでいるのだろうか?
競合と比べてどうなんだろう?
それを知るにはメルマガがどれくらい開封されているのかをチェックする必要があります。メルマガの開封率の平均値から、開封率を高めるポイントまでご紹介。
目次
メルマガの開封率を調べるには?
メルマガの開封率を知るには、まずメルマガをHTMLメールで送る必要があります。通常のテキストメールでは開封率の計測は基本できません。
メールマーケティングの効果測定を積極的に行っていくには、HTMLメールでメルマガを配信していくことが前提となります。他にも、様々な効果測定を行うことができるのがHTMLメールです。
メルマガ開封率の平均値は?
自社のメルマガの開封率は良いのか悪いのかが気になるところですよね。
今や、どんな業界でも、企業から個人まで、様々なビジネスでメルマガが発行されているので、平均値がどれくらいなのかを一律で捉えることは難しいのですが、色々とデータを見てみると、10〜20%の間くらいが平均値という印象です。
開封率が20%行けばgood、30%近くあるなら優秀な数値と言えるでしょう。
メルマガ内リンクのクリック率の平均
もう一つの重要な数値として、メルマガ内のリンクのクリック率があります。
メルマガを読んでもらう目的の一つに、メルマガ内に記載した商品ページなどへのリンクをクリックしてもらうということがありますよね。
メルマガ内でのクリック率はおおよそ2, 3%くらいが平均です。
それでもメールの優位は揺るがない
さて、あなたはメルマガの開封率の実態を知ってどう感じたでしょうか?
一生懸命にメルマガを発行しても大半の人は読んでくれていないとガッカリしたでしょうか?
しかしそれでも、メルマガは売上アップに直結する重要なマーケティングツールです。
例えば、facebookやtwitterといったSNSと比べて優位性があることは間違いありません。その収益効果は、20〜40倍以上と言われています。
きっとあなたも、メールマガジンがきっかけで商品を購入したことがあるのではないでしょうか?
クロロ団長よろしく「それでもあなたの優位は揺るがない」というやつです。(by ハンター x ハンター)
インターネット上のツールはプル型(待ち受け型)のものがほとんどですが、メールはプッシュ型(発信型)です。こちらからアプローチができるというのはメールのアドバンテージです。
参考: FacebookとTwitterの40倍の効果を持つメールマーケティング
メルマガを開封してもらうにはタイミングが重要
メルマガが最も開封されるタイミング
メルマガ最もが開封されるのは、メルマガを送ってから1,2時間以内です。
つまり、メルマガを送るタイミングはとても重要です。まずはこのことを前提としてメルマガを配信するようにしましょう。
メルマガが読まれる時間帯
一般的に、メルマガがよく読まれる時間は、7時・12時・18時 と言われています。
朝のメールチェック、お昼休みのメールチェック、仕事が終わるタイミングのメールチェック、というように、生活リズムを考えたメール配信のタイミングということですね。
メルマガが読まれやすい曜日
火・水・木といった、週の中日が読まれやすいとされています。
月・金は仕事の始まりと終わりということから、火・水・木辺りにメルマガを送ると読まれやすいということです。
スマホ時代のメールチェックの習慣
仕事用のメールと言えば、業務デスクにあるPCから見るものというのはもう昔の話。
スマホの登場によって、PCメールもWebメールも個人のプライベートメールも、全てをスマホ一台で閲覧することができるようになりました。
そのため、メールボックスを開くタイミングも変化しつつあります。時間帯や曜日など、定説にとらわれすぎずに、実際に様子を見ながらメール配信のタイミングをを見極めていくことの方が大切です。
メルマガの開封率を高める5つのポイント
件名をよく考える
メルマガを開いてもらえるかどうかは、メルマガの件名に大きく左右されます。ですので、タイトルは適当につけるべきではありません。思わずクリックしてしまうタイトルになるように工夫をしましょう。
メルマガのタイトルは一般的に長いよりも、短い方がクリックされやすいです。短い文面のタイトルにすることで目につきやすくなりますね。
あなたのメールボックスを思い浮かべてください。多くのメルマガの件名は長くないですか? 表示領域に収まらない長さの件名が大半を占めていると思います。
記号や定型フレーズを利用する
件名の冒頭に【〇〇ショップ】というようなフレーズを差し込んだり、「★締切間近!」というように記号を使うなどをして、目立たせる方法です。
実際にメールボックスを眺めてみると、よく使われています。効果的な使い方を考えてみましょう。
配信ルールを作る
配信時間帯や曜日などを決めて伝えておくと、あなたのメルマガのファンがメルマガを見落とす確率が下がります。
例えば、「毎週火曜日と金曜日の12時に配信します」と伝えていれば、その曜日・時間を楽しみに待ってくれるようになります。
一定のルールがあることで、読者にとってわかりやすくなるので、結果として開封率アップに繋がりますね。
差出人名を工夫する
もし、あなたがiPhoneを使っているのなら、メールアプリを開いてメールボックスを眺めてみてください。
そう、太字で表示されているのは唯一、差出人だけなのです。
ちなみに、iPhone版Gmailアプリも同じです。
OS、端末、メールソフトによって表示はそれぞれでしょうが、差出人が文字のサイズも大きく、太字で表示されるという傾向があるようです。
差出人は、一度決めたら、基本的には変えずに使っていくものですが、頻繁にやらなければ変えてみるのも有りです。差出人名でも工夫ができないか考えてみましょう。
最近は、企業や会社のメルマガでも、差出人に担当者名を入れたメルマガを送られてくることがあります。社名だけだと、いかにもメルマガという感じがしたり、無味乾燥で形式的な内容のメールという印象を与えている可能性もあります。
画像を積極的に利用する
文字よりも画像の方が人の視線が集まりやすくなります。
画像付のメルマガという認識を持ってもらうことで「画像をちょっと見てみようかな」という期待値からメルマガを開封してもらえる可能性が増えます。
使い方やコンセプトにもよりますが、 画像を使ってメルマガを楽しくすることはできないか、考えてみるのも良いですね。
他にも、メルマガ内のリンクのクリック率を上げるために画像を使うという方法も有効です。
2つのさらなる改善策
タイトルのA/Bテスト
読者リストを2つに分けて、2つの異なるメルマガを送り、どちらの方がより開封率が高いかを計測します。
異なるメルマガと言っても、まるまる違うものを送るのではなく、タイトルだけが違うメルマガを送ってテストするということです。どちらのタイトルの方がより開封されるかをテストします。
例えば、リストが1,000件あったとして、その内の500人の読者にはタイトルAバージョンを、残りの500人にはタイトルBバージョンを送るといった具合ですね。
セグメント配信
リストをある条件でカテゴリー分けした上で、それぞれのカテゴリーに対して適切なメルマガを送ります。
例えば、
- 以前商品を購入してくれたメルマガ読者
- まだ購入に至ってないメルマガ読者
- 関東地方に住んでいるメルマガ読者
- 年齢が20代のメルマガ読者
といったように分けることで、ぞれぞれの属性に合った内容のメルマガを送ることができますね。
セグメントをすると、より属性にマッチした、あるいはパーソナルな件名や内容のメールにすることもできるので、「私宛に送られてきている」と感じてもらいやすくなります。
目から鱗?のメルマガ開封率アップ方法
実はもう一つ、メルマガの開封率を上げる方法があります。
それは、リストを整理するという方法です。
例えば、半年、一年、とただの一回もメルマガを開封してくれてない読者には、もうメルマガを送らないということです。
せっかく集めたメールリストを手放すのはもったいないと思いますか?
その気持はよくわかります。
では、一回もメルマガを読んでくれない理由が、迷惑メールフォルダに入っているからだとしたらどうでしょうか?
もし、読者がメルマガを必要ないと感じて、かと言って解除するのが面倒で、迷惑メール行きに設定していたとしたらどうでしょうか?
それでもあなたはメルマガを送りたいですか?
見込み度の低いリストを抱え込むことはリスクになる?
ここで一つの問題が起こります。
もし、迷惑メールフィルタを適用する読者がいて、その人にずっとメールを送り続けているとしたら、それは迷惑メールとして処理されるメールがどんどんカウントされていくことになります。
そうすると、メールソフト側で「このアドレスから送ってくるメールは迷惑メールだ」というように学習するようになります。
それが原因で、新規で登録してくれた人にメールを送っても、最初から迷惑メールフォルダに入ってしまうということが起こりやすくなってしまいます。
このようなリスクも考えられるので、定期的にメルマガリストはクリーニングしたほうが良いとも考えられますよね。
何かしらのルールを作って、アクティブでないリストにはメルマガ配信を停止するということも一度検討してみましょう。
リストは数ではありません。質です。
効果測定をしよう
ビジネスによって、ターゲットの傾向によって、最も効果的な配信方法は変わってきます。
実際にメルマガ配信の効果測定をして、少しずつ改善をしてくことで開封率を高めていきましょう。それが一番確実な対策です。
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