中小企業や個人事業主、店舗のホームページにおいてもブログは必須ですね。ブログの良いところは、HTMLの知識がなくても気軽に記事をアップできることです。テキストを入力していくだけで完成しますね。
しかしそれは裏を返せば、本来であればもっと適切な書き方ができるにもかかわらず、それを無視してしまっているということにもなります。。。
もしあなたがブログを一生懸命書いていて、その時間をあと5分多く費やすことができるなら、かんたんにブログの記事にもSEO対策をすることができます。
どうせブログを書いているのであれば、SEOにも気を使いたいものですよね?
目次
知識なしでもHTMLタグを正しく使いSEO対策する
SEO対策をするなら、検索エンジンに自分の書いた記事を適切に読み取ってもらい、評価してもらうことは基本です。検索エンジンはロボットなので、現状では人間が記事を読むのと同じレベルで文章の意味を判断することはできません。
では、検索エンジンによりわかりやすく文章を伝えるためにどうしたらよいのかと言うと、HTMLのタグを意味や文の構成によって使いわけて記事を書く必要があります。。。
「なんだ、HTMLタグの知識が必要なら私にはできない・・・」と感じたあなたも心配しないでください。ブログ記事のようにシンプルな文章であれば、専門知識がなくてもSEO対策をすることは難しくありません。
WordPressのビジュアルエディタにある機能(ボタン)の使い所を知っていれば、それをポチッとするだけタグを使いわけてくれるからです。
最低限知っておくべき機能は7つだけです。この7つを必要に応じて使うだけで、ただテキストを入力した記事よりもはるかに検索エンジンにわかりやすい記事にすることができますので、ぜひ覚えてください。
ビジュアルエディタのボタンの使い方
ビジュアルエディタのボタンを使う方法はいたって簡単です。基本的に2通りです。
- 入力したテキストを選択した状態でボタンを押す
- ボタンを押してアクティブな状態にしてからテキストを入力する(不要なところで再度ボタンを押して解除)
例えば、入力したテキストを選択した状態でボタンを押す場合は次のような手順です。
使用しているタグを確認する方法
本文入力欄の下には適用されているタグが表示されています。
ビジュアルエディタの注意点
ビジュアルエディタの操作に慣れていない場合は、あらかじめ練習用の記事で操作を試しておくとよいでしょう。公開せずに、下書き保存のままにしておき、不要になったら削除すればOKです。
タグ(ボタン)を適用した時の表示は、使用しているWordPressテーマのデザインによって違います。また、記事の編集画面の表示と実際のページの表示が違う場合があるので注意してください。公開する前に必ずプレビューボタンで実際の表示を確認するようにしましょう。
SEO対策に使いたいビジュアルエディタの7つの機能と役割
当記事ではWordPressのデフォルトテーマであるTwenty Fourteenでの表示例を参考として掲載します。
タイトル – “title”タグ
ボタンではありませんが、まずは記事タイトルの設定です。SEOで非常に重要です。タイトルには必ずキーワードを含めるようにしましょう。
現状Googleの検索結果で省略されずに表示される文字数は、PCでの表示だと全角28文字のようです。30文字前後までのタイトルを考えるとよいでしょう。
SEOとしてはキーワードを含めた簡潔なタイトルにしたいところですが、タイトルを見ただけでも興味をもってもらうことはそれにも増して重要なことです。最終的には人に見てもらうことが目的だからですね。
とくに今の時代はソーシャルメディアで記事がシェアされる時代なので、タイトルを見ただけでも記事の内容を想像できたり、ユーザーの興味を引いてクリックしたくなるタイトルをしっかり考えましょう。
見出し – “h1~h6″タグ
タイトルの次に重要なのが見出しです。見出しの1〜6は階層構造を表し、数字が小さいほど上の階層の見出しになります。記事のタイトルが見出し1であるのが通常なので、記事本文の中では見出し2から使うようにしましょう。
適切に見出しをつけていれば、文章の構造や各パートごとで何が書かれているのかというのが検索エンジンに伝わりやすくなります。
人が見る時は見出しの拾い読みをすることもあるので、見出しを見ただけでも概要がわかるようにしておくとよいでしょう。
見出しにもキーワードや関連語を含めましょう。しかし、くどいくらいに全ての見出しに同じキーワードを入れたりすると、過度なSEO対策です。
見出しタグにかかわらず、文章として自然であることはSEOの基本です。
表示例
箇条書き、番号付き箇条書き – “ul, ol”タグ
ボタンは2種類あります。意味は次の2つ。
- 順不同のリスト
- 順番に意味があるリスト(番号付きリスト)
順不同のリストは、列挙するだけで項目の順序に意味はありません。項目同士が並列ということですね。順番を入れ替えたところで意味が変わらない時に使うリストのボタンです。
順番に意味があるリストは、文字通り、項目の順番に意味があり、入れ替えたら意味も変わってしまうような時に使うリストボタンです。例えば、ランキングや、料理を作る手順を箇条書きにする時などを思い浮かべればわかりやすいと思います。
例えば、会話をしていたとして「3つポイントがある」などと言われれば、そこに注目しますよね。検索エンジンも同じように、通常のテキスト部分よりは箇条書きの部分を少し注目して見ていると言われています。
表示例
太字 – “strong”タグ
記事の中で「重要」であることを示します。キーワード全てに太字ボタンを使うことはスパムSEOです。文脈から考えて使うようにしましょう。
たまにやっている人を見かけますが、見出しやタイトル内にstrong要素を使うのも過度なSEOです。文法としても正しくありません。
表示例
アンカーテキスト – “a”タグ
リンクのことです。リンクになっているテキストのことをアンカーテキストと言います。
「詳しくはこちら」というようなテキストを見慣れていますが、なるべくなら「〇〇についてはこちら」というように、リンク先がどんな内容なのかを示すアンカーテキストにしておきます。
アンカーテキストやその周辺にもキーワードや関連語などを使うようにするとよいでしょう。
表示例
画像の代替テキスト – “img”タグの”alt”属性
『メディアを追加』ボタンからメディアライブラリーに移動します。
画像の内容を検索エンジンは認識することができませんので、その画像が何の画像をなのかを記載するようにします。画像表示をオフにしていたり、音声読み上げ機能でホームページを見る人にも、この代替テキストは役立ちます。
画像をリンクにする時は、代替テキストがアンカーテキストの役割を果たしますので必ず設定するようにします。
引用 – “blockquote”タグ
書籍や論文などでもおなじみ、他人のサイトや文献などからまとまった文を引用する場合に使います。
SEOでは記事のオリジナリティが重要なポイントです。引用ボタンを使うことで文中のオリジナルの記事と引用を明確に線引きすることができます。
引用元を表記したり、リンクを貼っておくのもマナーとしてよいことですね。ちなみに引用元の情報記載の部分は引用タグの中には含めないのが正しいルールです。
当然ですが、他人の記事をそっくりパクって、さも自分の記事のようにするのは言語道断です!!まぁこれは引用ではなく、無断転載・盗用ですが。。。
表示例
「意味や構成を考えながら」がSEOに配慮したブログの書き方
文章の意味を考えながら必要に応じてボタンをポチる、たったこれだけでもSEO対策の基本はできてしまいます。しかも見栄えもよくなる(はず)ので、読者にとっても読みやすくなりますね。
少しばかり手間は増えますが、そもそもSEOというのは手間の蓄積みたいなものです。専門知識がなくても諦めず、専門知識がないからこそWordPressのビジュアルエディタをうまく使って、人にも検索エンジンにも好まれるブログにしましょう。
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