USP(Unique Selling Proposition)という言葉も大分知られるようになってきましたね。「独自の売り」という風に解釈されているわけですが、何でもかんでも独自性があれば、それがUSPになるのかというと、そんな簡単な話ではないように思います。
USPは奥が深い
USPは、それが市場に受け入れられるものでなければなりません。
USPのSP(Selling Proposition)にあたる部分ですね。
独自な売りであるとともに、それが相手にとっても魅力的な提案である必要があります。
『そんなの当たり前だろ』と思われるかもしれませんが、果たして本当にそうでしょうか?『コレはうちしかやっていないぜ!』みたいなアピールをして、お客さんや市場を無視している人は意外と多いように感じます。
その結果、オリジナリティがあるのに売れない、、、みたいなことになってしまいます。
いわゆる凄い商品・サービスを作ったということで自己満足してしまっている状態です。
USPは真似される
さて、USPができたとしても、それが真似されることはよくあります。
例えば、携帯キャリアが新しいお得な料金プランを作ったとします。
すると、競合の会社は、それと全く同等の料金プランをすぐに作りますよね。
USPがUSPであるのは、ほんの一瞬だった。。。
携帯キャリアの例は極端な例ではありますが、USPを作っても、それが未来永劫USPとしてあり続けるなんてことは、基本的にはないと考えた方が良いでしょう。
だからと言って、USPが非常にパワフルなメッセージになることに違いはありませんが。
USPが作れない?
さて、話は戻りますが、USPはそう簡単に作れるものではありません。
『よし!USPを作るぞ!!』で作れたら最高なのですが。
ですが、気を落とすことはありません。実は誰でもUSPは作れるのです。
いえ、すでにあなたはUSPを持っているのです。。。
究極のUSP
それは、あなた自身です!
USPと考えると、商品やサービスに目が行きがちですね。
でも、人が購買行動を起こすのは、商品・サービスの魅力だけとは限りません。
例えば、ジャパネットたかたはどうでしょうか?
ジャパネットで販売している商品はどこにでも売っている商品ばかりです。
『分割手数料はジャパネットが負担!』という強烈なオファーはありますが、何と言っても、たかた社長のあのキャラクターと(甲高い声と)人を惹き込むプレゼンですよね。
特に、小規模ビジネスの場合、人そのものが購入の理由になることは珍しくありません。
『何かこの人好きだなぁ』『この人から買いたいなぁ』と思ってもらうことが、小さなビジネスにとっては強力な戦略となります。
よく「あなたを選ぶ理由は何ですか?」と言われますが、『それは私自身だ!』という答えも有りなわけです。
あなたのことをよく知ってもらいUSPとする方法
今度はこんな意見が出てきそうです。
『そうは言っても、たかた社長のようなキャラなんて特殊でしょ』と。
確かに(笑)
そこで有効なのが情報発信です。
見込み客が知りたい有益な情報を発信していけばいいのです。
役立つコンテンツを届ける方法なら、強烈なキャラクターを作らなくても大丈夫ですよね?
あなたが誠実であること、信頼できること、豊富な専門知識を持っていること、こういったことが伝われば、自然とあなたの周りにはお客さんが集まってきます。
USPがない人ほど、情報発信をして顧客との関係作りをしていきましょう。
それは大きな強みになりますよ。
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