shopifyには、shopifyペイメントという独自の決済サービスがあります。
結論から言うと、shopifyで構築したネットショップでは、なるべくshopifyペイメントを利用するのがおすすめします。
今回は、shopifyペイメントの特徴やメリット、手数料、設定方法について解説します。
shopifyペイメントとは
日本のshopifyペイメントはstripeと提携しており、そのシステムを利用したshopify独自の決済サービスです。
ちなみに、stripeは世界的にシェアを伸ばしている代表的なオンライン決済代行サービスの一つです。
shopifyペイメントの主な特徴やメリットは次のような点です。
取引手数料が無料
ネットショップ作成サービス(ASP)を利用していて、商品が購入されると、決済額に応じて 決済手数料+取引手数料 がかかるのが一般的です。
決済手数料は、例えばクレジットカードならクレジットカード会社に支払う手数料のことで、取引手数料はネットショップサービス会社(shopify)に支払う手数料のことです。
しかし、shopifyペイメントを利用すると取引手数料は無料になり、決済手数料のみの支払いになります。
その決済手数料も 3.25%〜 と低マージンです。
また、shopifyペイメントを利用するにあたって初期費用や月額費用も無料です。
shopifyでかかる手数料については後述します。
日本と海外の決済方法に対応
shopifyペイメントを設定すると、次の決済方法と手段が有効になります。
- クレジットカード (VISA/MASTER/AMEX)
- Apple Pay
- Google Pay
- Shop Pay
グローバルなサービスだけにクレジットカードは国内だけでなく国際カードにも対応しています。デビットカードによる支払いもできます。
また、shopifyペイメントと他の決済サービスを併用すれば、さらに多くの決済方法を扱えるようになります。
Shop Pay とは
shopifyペイメントに付属する高速決済(エクスプレス・チェックアウト)サービスです。
購入したことのあるユーザーの住所やクレジット情報等を保存しておき、次回以降これらの情報入力の手間を省いてくれます。
導入が簡単
shopifyペイメントは、煩雑な申込手順を踏まずに導入できます。
ストア管理画面[設定]→[決済]からShopifyメントを有効化して、いくつかの情報を入力するだけで設定が完了します。
shopifyペイメントの設定方法は後述します。
また、shopifyペイメントの支払い状況についても、shopifyのストア管理画面から直接確認することができます。
安全性の高い決済サービス
shopifyペイメントは PCI DSS レベル1を取得していて、安全性の高い決済ならびにそれを保守する体制が整備されています。
PCI DSS (Payment Card Industry Data Security Standard) とは、 クレジットカードの国際ブランド5社 ( American Express , VISA, MASTER, JCB, Discover) が共同策定したクレジットカードのグローバルセキュリティの基準のことです。
他にも、shopifyは情報セキュリティを管理・維持するための国際規格 ISO27001 (ISMS認証) も取得しています。
参考:
PCIデータセキュリティスタンダード
情報セキュリティマネジメントシステム
決済時にかかる手数料
商品が購入された時にかかる手数料は、以下の2点の状況によって異なります。
- 契約しているshopifyのプラン
- shopifyペイメントの有効 / 無効
具体的な料率は以下の表の通りです。
shopifyペイメント 導入の有無 |
プラン | 決済方法 | 手数料 |
---|---|---|---|
あり | ベーシック | 日本のクレジットカード | 3.4% + 0円 |
海外/AMEXのクレジットカード | 3.9% + 0円 | ||
代替決済(併用している決済) | 代替決済手数料 + 0円 | ||
スタンダード | 日本のクレジットカード | 3.3% + 0円 | |
海外/AMEXのクレジットカード | 3.85% + 0円 | ||
代替決済(併用している決済) | 代替決済手数料 + 0円 | ||
プレミアム | 日本のクレジットカード | 3.25% + 0円 | |
海外/AMEXのクレジットカード | 3.8% + 0円 | ||
代替決済(併用している決済) | 代替決済手数料 + 0円 | ||
なし | ベーシック | 外部決済 | 外部決済手数料 + 2.0% |
スタンダード | 外部決済 | 外部決済手数料 + 1.0% | |
プレミアム | 外部決済 | 外部決済手数料 + 0.5% |
shopifyペイメントの設定方法
shopifyペイメントを有効化するのは簡単です。

まず、管理画面[設定]→[決済]へ移動します。

[shopifyペイメントを有効にする]のボタンをクリックします。
これで機能は有効化されます。
アカウント設定

有効化すると、shopifyペイメントのアカウント設定画面に遷移するので、画面の内容に従って、個人情報や受け取り先の銀行口座等を入力します。
利用規約を確認し、完了ボタンを押してアカウント終了です。
この設定を完了させることで、支払いの受け取りができるようになります。
ペイメント機能の設定

続いて、shopifyペイメントの設定をします。
決済サービス画面に戻ったら、shopifyペイメントのセクション右上[管理する]のリンクテキストをクリックして、設定画面に入ります。
決済オプション

shopifyペイメントで扱うクレジットブランドやチェックアウトサービスを選択できます。
通貨

販売をする通貨を設定します。
海外でも販売したい場合は[通貨を追加する]ボタンをクリックして、任意の通貨を設定します。

追加した通貨をクリックすると、変換された価格を確認できます。

複数の通貨で販売する時、商品価格は為替レートに基づいて自動的に変換されますが、変換される際に端数を四捨五入したい場合は、[価格の端数処理]を[有効]にします。
支払いの詳細

[支払い明細書の表記]では、shopifyから売上金を振り込まれる際の明細の表記を編集できます。
日本のshopifyペイメントは一週間ごとの支払いサイクルで、日曜日締めの金曜日支払いになっています。
つまり、日曜日に決済された売上は5日後の金曜日に支払われますが、月曜日に決済された売上金は翌週の金曜日に支払われる、というサイクルです。
shopifyから支払いの通知メールを受け取る場合は[通知を有効にする]にチェックを入れます。
不正注文の防止

AVS (Address Verification System) とは、チェックアウト(購入手続き)で入力した請求先住所または郵便番号と、クレジットカードに登録している情報が一致しているかどうかを照合するシステムです。
CVV (Card Verification Value)は、クレジットカード裏面の3桁または4桁のセキュリティコードのことです。
セキュリティコードは実物のカードを見る以外に確認できない番号です。
セキュリティコードの認証は日本のネット通販でも一般的です。
海外に向けて販売をする場合は、特に気をつけたい設定です。
お客様の請求明細書

[お客様の請求明細書]では、利用明細などでの表示名を設定します。
テストモード

shopify導入時はテストモードになっていると思いますので、テストが終わり、ショップの公開前に[テストモードを使用]のチェックを外しておきましょう。
以上で、shopifyペイメントの導入設定は完了です。
shopifyペイメント以外の決済サービスと決済設定については下記の記事を参考にしてください。

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