Webサイトへのアクセス方法は PC という時代は終わり、今ではスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスからのアクセスが主流になっていますね。
Googleアナリティクスでデータを分析する時にも、デバイスごとにデータを見ることは、もはや基本分析の1つとなっています。
デバイス分析を行うためのGoogleアナリティクスの設定と、分析時の考え方やコツについて紹介します。
デバイスごとで分けて計測した方が良い理由
スマートフォンとタブレットやPCでは、画面のサイズや形状が物理的に異なります。
レイアウトも変われば、マウス操作か指でのタップ操作か、と言ったWebサイトの利用方法にも違いが生じますね。
こういった要素を一緒くたにして、ユーザーの動きを分析すれば、かえって混乱してしまいかねません。
そこで、デバイスごとに分析できるようにして、ユーザーの利用傾向を把握しやくなります。
分析がしやすければ、改善点も見つけやすくなりますね。
デバイスごとに分析をするには、まずフィルタとビューを作成します。
スマートフォン・タブレット・PCごとのビューとフィルタの作成
ビューを選択するプルダウンメニューから[新しいビューを作成]をクリックします。
既存のビューをコピーして作成すると、目標、フィルタ、ユーザー設定などが引き継がれるので効率的です。共通する設定を含んだビューがあればコピーしましょう。
トラッキングのデータタイプで[ウェブサイト]を選択し、[レポートビューの名前]と[レポートのタイムゾーン]を設定します。
[ビューを作成]ボタンをクリックして作成します。
※ビューは1つのプロパティにつき、25個まで作れます。
作成したビューに新たなフィルタを追加します。
ビューメニューの[フィルタ]から[+フィルタを追加]をクリックします。
[フィルタ名]にわかりやすい名前を入力したら、
[フィルタの種類]を[カスタム]にして、ラジオボタンの[一致]をチェックします。
[フィルタフィールド]で[デバイス カテゴリ]を選択して、すぐ下に表示されるプルダウンから[モバイル][タブレット][パソコン]のいずれか目的のものを選択します。
[保存]ボタンを押して作成します。
同じ要領で、他のデバイスのフィルタも作成します。
[モバイル]デバイスカテゴリの計測は、スマートフォンのみでガラケーは含まれません。
複数のデバイスカテゴリをまとめて計測する場合
スマートフォンとタブレット、あるいは、PCとタブレットなど、複数のデバイスカテゴリをまとめて計測したい場合、「一致」条件ではなく「除外」条件を利用すれば設定できます。
[フィルタの種類]で[カスタム]を選択して、[除外]にチェックを入れます。
[フィルタフィールド]で[デバイス カテゴリ]を選択し、デバイスの選択メニューで、計測しないデバイスを選択します。
PCとタブレットをまとめたビューを作りたいなら[スマートフォン]、
スマホとタブレットをまとめたビューを作りたいなら[パソコン]を選択して除外します。
デバイスごとに分析をする時のポイント
ビューとフィルタを作成して、端末の種類ごとに分析ができるようになりました。
これで細かな分析がしやすくなりましたが、デバイスごとの分析を行う時はもう1つ意識しておきたいポイントがあります。
それは、デバイスごとのアクセスの差異を把握することです。
差異を見つけるには、デバイス別ビューを見ているだけでは把握できません。
そこで、全デバイスのデータを含むビューレポートでセグメント機能を使って分析します。
レポート画面上部[すべてのユーザー]の横の[+セグメントを追加]ボタンをクリックして、セグメントを選択して表示します。
セグメントは最大4つまで表示することができます。
デフォルトでは、デバイスを区別するセグメントは4つあります。
- モバイル トラフィック
- モバイルとタブレットのトラフィック
- タブレット トラフィック
- タブレットと PC のトラフィック
PCトラフィックのセグメントが存在しないので、新たにセグメントを作成します。
セグメントの選択画面で[+ 新しいセグメント]をクリックし、セグメントの設定画面を表示します。
[セグメント名]を入力し、左列のメニューから[テクノロジー]をクリックします。
[デバイス カテゴリ]のプルダウンメニューで[完全一致]を選択し、テキストフィールドに「desktop」と入力します。(または、フォーカスすると表示されるので選択)
[保存]をして作成完了です。
これで PC、スマートフォン、タブレット の3つのセグメントで比較できるようになりました。
デバイスごとに分析をする前に、セグメントを比較して、特定のデバイスにだけ現れているような特徴がないかを見ます。
特定のデバイスにだけ見られる特徴があったなら、それはユーザーの動きとデバイスに関連性があると判断できます。
このように、他のデバイスと比較をすることで初めて、デバイス特有の傾向や分析のヒントを発見できることがあります。
- セグメントを使ってデバイスを比較し差異を見つける
- ビューを切り替えてデバイスごとのユーザーの動きを見ていく
2つの視点からデバイスごとの分析をしてみましょう。
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