Googleアナリティクスはアクセス解析の定番ですが、初心者の方にとっては使われている言葉の意味もよくわからず『???』となってしまうのではないでしょうか。
今回はGoogleアナリティクスの用語について解説したいと思います。Googleアナリティクスは非常に高機能なので、隅々まで理解する必要はありません。最低限この辺の用語を理解していれば、Googleアナリティクスを前に『???』となることはなくなるでしょう。
ユーザー
以前は「ユニークユーザー」という表記でした。この呼び方で考えるとわかりやすいかもしれません。特定の期間内に1回以上サイトにアクセスしたユーザーの数です。シンプルにユーザー数と解釈してOKでしょう。
セッション
サイトにアクセスしてから離脱するまでの間の一連の行動に対してカウントされます。
1セッションあたりの期間は、サイト内でユーザーが最後のアクション(クリックするなど)をとってからの30分となります。30分経過した後にアクションを起こした場合は、新たに1セッションがカウントされます。
カウント方式は次のようになります。
- サイトにアクセス → 29分間放置 (アクションなし) → クリックなどのアクション = 1セッション
- サイトにアクセス →31分間放置 (アクションなし) → クリックなどのアクション = 2セッション
- サイトにアクセス → サイトを離脱 (別のサイトにアクセスするなど) → 29分後に再びアクセス = 1セッション
ページビュー (PV)
ページの閲覧数です。ページが表示される度にカウントされます。同じページを再読み込みしたり、同じページを繰り返し見たとしてもカウントされます。
ページビューのカウント方式は以下のようになります。
- ページA → ページB → ページC = 3PV
- ページA → ページB → ページA = 3PV
- ページA → ページA (再読み込み) → ページB = 3PV
延べカウントということですね。
ページ別訪問数
ページビュー数が、同じページであってもアクセスするごとにカウントされるのに対し、ページ別訪問数では、1回のセッション内で同じページに何度アクセスしてもカウントは1です。
ページ別訪問数のカウント方式は以下のようになります。
- ページA → ページB → ページC = 3
- ページA → ページB → ページA = 2
- ページA → ページA (再読み込み) → ページB = 2
離脱率
セッションの最後となったページの割合で、「各ページの離脱数 ÷ 各ページのPV数」で算出されます。
わかりづらいと思うので例を見てみましょう。
- ページAでの離脱数: 5 ÷ ページAのPV数: 10 = ページAの離脱率: 50%
- ページBでの離脱数: 3 ÷ ページBのPV数: 10 = ページBの離脱率: 30%
- ページCでの離脱数: 2 ÷ ページCのPV数: 10 = ページCの離脱率: 20%
要するに、この数値を見ることで、『ユーザーにサイトを離脱されやすいページ」や『ユーザーにサイトを離脱されにくいページ』を把握することができるということですね。
(not provided)
Googleが検索キーワードの情報を「提供しない」場合に表示されます。
なぜかというと、検索時にSSLの暗号化通信が利用されることがあり、プライバシー保護の観点から、Google側で情報を提供してくれないのです。解析する側からしてみると、非常に残念なのですが仕方がありません。
(not set)
(not provided) が「提供しない」という意図的なものであったのに対し、(not set) は「不明」なアクセスです。
色々な要因があるみたいなのですが、中にはスパムサイトからのアクセスなんかもあるようです。なので、無視しておいてよいでしょう。
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